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- 日本免震構造協会作品賞受賞
ホテル エミオン 東京べイ
ホテル初の日本免震構造協会
『作品賞』受賞。
社団法人 日本免震構造協会が主催する第7回 日本免震構造協会賞におきまして、
ホテルとして初めて『作品賞』を受賞いたしました。
- ロビーに展示中の作品賞の盾
受賞理由
受賞理由1 免震技術の創意工夫
免震層は、高層階客室と1・2階共用部の境界に設けられる設備トレンチ層(パイプ等の配管スペース)を利用した中間層免震で、コスト、工期、高さ寸法の有効利用にリーズナブルな計画である。
受賞理由2 免震技術の新規性
軟弱基盤の周期特性と共振しない免震周期を得るため、弾性すべり支承を用いて、長周期化を図り、オイルダンパーにより応答変位を制御するハイブリッドな免震システムを構築している。
受賞理由3 ホテルとして意匠性と安全性の両立
1階エレベーターホールは、大理石による格子パターンのデザインを基調としたデザインにより免震エキスパンションジョイントが目立たぬ工夫をしている。
選評(抜粋)
ホテル エミオン 東京ベイは3階直下の設備トレンチ階を免震層とした、地上中間層免震建物である。免震部材としては、天然ゴム系積層ゴム、直動転がり支承、ダンパー一体型の弾性すべり支承およびオイルダンパーがバランス良く配置されている。その結果、高さ87メートルの建物を鉄筋コンクリート造で実現させ、『住居並みの居住性』『安全性』『長寿命』『高い耐震性』『高い資産価値』といった性能を確保している。また、免震構造に不利な液状化地盤を克服し、免震技術を駆使して扇状の不整形な平面を持つRC高層ホテルを実現させた、免震構造の特質を反映させた作品として『作品賞』に相応しい建物である。(社団法人 日本免震構造協会表彰委員会委員 村井義則)